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08.印象操作

 印象操作について、話をする。

 印象操作っていうのは、簡単に言うと
 "自分の印象を、相手の好みに合わせて操作する心理"
 のことだ。

 これは、恋愛に限った事ではないんだけどな。

 相手に好意をもってもらおうと思えば、相手の考えに合わせようとするのは当たり前だよな。

 自己是認欲求があるように、
 Yesという返事を、非常に期待しているのが人間だ。

 おまえに気に入られたいと考えれば
 おまえのことを肯定する言動をとるものだ。
 イエスマンの心理というわけだな。

 イエスマンというと、良いイメージはないんだが、
 イエスマンに徹することは、気に入られる方法としては、一番てっとりばやいということだ。
 仕事でイエスマンに徹するのは俺は好きではないが、恋愛に関して言えば
 これが一番効果があるぞ。


 心理学の実験で、こんなのがある。

 プリンストン大学の女子学生に、自分は、キャリア志向か、家庭志向か確認した。

 その中で
 キャリア志向と答えた、女子学生に実験をおこなったわけだが、
 このキャリア志向の女子学生には、第一印象に関する実験として参加してもらうことにした。

 まず、あいての男のプロフィールが渡された。
 「21歳。身長183センチ。同じプリンストン大学3年生。
  趣味は、ドライブとスポーツ。
  恋人募集中。
  理想的な女は、物腰が柔らかく家庭的で、人前では夫をたてる女(すなわち家庭的な女が好み)」

 さて、「あいてに、あなた方の情報を渡すので、質問用紙に記入してもらいたい」と説明し、
 女子学生に質問に答えてもらった。

 その質問には、女子学生には分からないように、
  「キャリア志向か、家庭志向か」
 を判別する質問を入れたんだが、
 その質問への回答を分析したところ
 「家庭志向」となる回答をした女子学生が多かったわけだ。

 キャリア志向であるといっていた女子学生が
 かっこいい男の好みが「家庭志向」であれば、
 あっさり、意見をかえてしまうということだ。
 まあそんなもんだろ。

 好意をもってもらいたい人には、その人に、合わせるという無意識的な行動があらわれる。

 こういう当たり前の行動でも、科学的に確かめていくのが、心理学なんだな。
 なんかこのホームページ心理学のページになってきてしまったな。まあいいや。
 恋愛上手になるということは、心理学を学ぶということだ。
 恋愛上手は仕事上手・人間関係上手だ。だから勉強しておいて損はないぞ。

 「スピード」という映画見たことあるか?
 キアヌ・リーブスがでている1作目のヤツだ。

 その中で、
 「スリルのある状況で生まれた恋愛は、長続きしない」
 というような台詞がある。

 そういうスリルが恋愛に変わることを、錯誤帰属といいう。
 次回は、その話をする。勉強しておけ。


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