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09.スリルが恋愛に

 「スピード」という映画を見たことがあるか?
 キアヌ・リーブスがでている1作目のヤツだ。


 「スリルのある状況で生まれた恋愛は、長続きしない」
 というような台詞がこの映画にある。

 こういうスリルが恋愛に変わることを、心理学では "錯誤帰属" という。


 錯誤帰属(さくごきぞく)ってのは簡単に言うと
 "スリルの興奮状態を、一目惚れの興奮状態と誤認する心理作用"
 のことだ。

 またまた実験話がだ、この話は
 吊橋(つりばし)による実験で確かめられている。

 a.吊橋
 b.普通のしっかりした橋

 abの2種類の橋で、以下の事を行った。

 女子学生(仕掛け人)が、男子学生(被験者)に話しかける。
 場所は、abそれぞれの橋の中央という状況だ。

 実験の内容は
 ある架空の実験への協力依頼という形で話しかけたわけだが、
 その架空の「実験結果に興味があれば、電話してください」と電話番号を渡した。

 電話してきた被験者(男子学生)の数をabの橋で比較してみると。

 結果はこうだ
 a.吊橋は、電話してきた数が非常に多かった。
 b.普通のしっかりした橋は、電話の数が少なかった。
 これは、明確な差となってあらわれてくる。

 この結果を心理学者は、こう分析している。
 つり橋の上にいるというスリル状態は、生理的な興奮状態と同じになる。
 その興奮状態で、女に出会うと、彼女への一目惚れの興奮と勘違いしてしまうということだ。

 そういえば、この間、恋の吊り橋ってのに行ってきたが、高所恐怖症の俺に大丈夫?
 って声をかけてきた女にドキッとしたなぁ。
 
 デートは、ドキドキするところに行け。

 このように勘違いして認識してしまうことは、人間にはよくあることだ。
 心理学では、認知不協和理論という考え方がある。
 自分のとった行動に辻褄(つじつま)をあわせてしまう心理だ。

 次回は、この話をする。勉強しておけ。


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